「ナッジカード」は、ナッジ株式会社が2021年9月からサービスを開始した推し活ができる新しいタイプのクレジットカードで、18歳以上であれば誰でも申し込めます。
ファンの推し活ができる上、特典も得られると若年層から人気を集めていますが、サービスが開始されてから4年ほどしか経っていないせいか、「やばい」「あやしい」などの口コミも拡散されているようです。
そんな中、2025年6月に声優とコラボしたナッジカードが物議を醸しています。説明不足や拡散が過度なマイナスイメージになっているとし、SNS上で注目を集めています。
そんなナッジカードはやばいのか、審査落ちの理由や審査時間は?メリットやデメリットも調査し、ご紹介します。
(出典:オタク総研)
ナッジカードはやばい?
ナッジカードはやばいのか、どんな特徴があるのかについてご紹介します。
ナッジカードの特徴
ナッジカードは、高校生を含む18歳以上なら誰でも申し込めるクレジットカードです。スマホアプリで簡単に管理ができ、好きなタイミングで返済可能。普段のお買い物が「推し」の応援につながる仕組みが特徴です。
さらに、アーティストやスポーツチーム、自治体などには、提携クレジットカードの発行を通じてファンとの接点を増やしたり、繋がりを深める取り組みを支援しています。
・アプリで簡単手続き&管理
銀行口座などの登録は不要で、本人確認書類が1点あれば3分で申し込みが完了。アプリ通知で利用がリアルタイムにわかり、不正利用もすぐに発見できます。
・どこでも使える・返済方法が選べる
国内外で使えるVISAブランド、タッチ決済も対応。返済額はアプリで確認でき、口座自動引落しのほか、セブン銀行ATM・銀行振込でいつでも好きだなけ返済可能です。
・カードデザインで遊べる
カードデザインは200種類以上。推しのクレカといつでも一緒。同じカード番号で別デザインのカードを作ってファッション感覚で楽しめます。
ナッジカードはやばい?
WEB上に「ナッジカードはやばい」という口コミがありますが、これは、ナッジカードが今までのクレジットカードとは違う性質のために誤解が生じたものと思われます。
ナッジカードは、クレジットカードに求められるセキュリティ面において、2023年6月からEMV 3-Dセキュア(3-D セキュア2.0)が実装されました。
また、ワンタイムパスワードを用いた認証を行っているため、他社のクレジットカードと同等のセキュリティと考えられます。
以上の点から、「ナッジカードはやばい」ということはなく、利用限度額も10万円まで(高校生は3万円)という規定があるので、使いすぎることがなく安心して利用できるのではないでしょうか。
ただし、ナッジカードは一般的なクレジットカードとは異なる返済方法を採用しているため、多くの憶測や誤解を招き、以下のような事例が発生しました。
2025年6月5日に発表した声優・坂倉花(さかくら さくら)さんとのコラボクレジットカードについて、6月7日に新規受付の停止が発表され、所属事務所からは「一部で本来の意図と異なる形で受け取られた」としています。
(出典:オタク総研)
坂倉花さんが活動停止となった内容をYahoo!ニュースから抜粋してご紹介します。
ナッジカードのカード約款では「ショッピング利用に限定された、リボルビング払い専用のカードです」との記載があり、「取引確定月の翌々月1日」を過ぎて残高を繰り越した場合、年率約18.25%の手数料が発生するとの記載が広く拡散された。
しかしこの件で厄介なのが、厳密には一般的なリボ払いとは異なるという点だ。ナッジカードには「都度返済(銀行、ATM)」「月1回おまとめ払い」の2つの返済方法が用意されており、前者だと期日までの支払いを怠ると上記の利息が発生する。一方、後者であれば翌月に口座自動引落しをする仕組みなので、利息は発生しない。
つまり、約款の表現上はリボ払い専用となっているが、通常のクレジットカードの使い方をするならば、リボ払いにはならない。このナッジカード特有とも言える支払い方法の公式説明が不十分であったこと、約款の表記がSNSで広く拡散されたことで、マイナスメージを植え付けることとなった。(引用:Yahoo!ニュースより抜粋)
ナッジ株式会社は、Xにて以下のように説明しています。
『坂倉花 公式クレジットカード』に関するお知らせ pic.twitter.com/w3ZTQc1ScW
— Nudge | ナッジカード (@nudgecard) June 7, 2025
「推し活カード」として魅力的なナッジカードですが、支払い方法の特性がソーシャルメディアなどで拡散されたことをきっかけに、クレジットカード全体にマイナスイメージをもたらすこととなり、坂倉花さん自身にも悪影響が及ぶ可能性があるということで活動停止をすることになったようです。
ナッジカードの審査落ちの理由や審査時間は?
ナッジカードの審査落ちの理由や審査時間について、ご紹介します。
審査落ちの理由
ナッジカードの申し込み基準は、18歳以上であることが必須条件となります。
民法で「親の同意なしにクレジットカードの申し込みができるのが18歳以上」と定められているためです。
次に、本人確認書類の提出が義務付けられています。
(※運転免許証・マイナンバーカード・日本発行の顔写真付きパスポートのいずれか)
ナッジカードの申し込みはアプリから簡単に行え、下記の入力項目が必要です。
氏名
住所
電話番号
生年月日
職業(学生可)
※年収や勤務先の情報はなくても申し込み可能。
※ナッジが加盟している指定信用情報機関のCICに信用情報の照会が行われます。
ナッジカードでは、独自のAI審査を採用しており、審査の難易度は他社に比べて低いといえるでしょう。
審査落ちの理由としては、
・18歳未満である
・過去に、スマホ料金の延滞やクレジットカードなどでの滞納、もしくは自己破産など政務整理をしていた記録がある
・本人確認書類に不備がある
・ターゲット層外の申込者の場合、ナッジ側の判断で利用が見込めないとして審査落ちとなる可能性がある
このいずれかに該当する場合となります。
審査時間
ナッジカードの審査時間は、公式サイトでは最短5時間となっています。
審査が完了すると、ナッジアプリに有効化コードが通知され、コードを入力するとすぐにクレジットカード情報が表示されるため、オンライン決済が即日利用可能です。
プラスチックカードは、審査完了日から4営業日ほどで発送されます。
ナッジカードのメリットやデメリット
ナッジカードのメリットやデメリットについて、ご紹介します。
メリット
・推しからの限定特典がもらえる
提携先のクラブを選んで利用することで、利用金額に応じて、推しが所属するクラブから限定特典(ファングッズなど)がもらえます。
ナッジカードのラインナップは、学生(U25)、エンタメ・アート、ショップ・サービス、スポーツ、社会貢献・自治体、その他と幅広いカテゴリがあります。
(出典:ナッジ/カード例)
・利用上限額が小さいため、使いすぎる心配がない
利用可能金額が、高校生は最大3万円、高校生以外の18歳以上は、審査に基づき個別に設定となっています。
さらに、2025年3月より利用限度額は10万円になりました。
・高校生やフリーランスでも申し込める
18歳以上であれば、高校生やフリーランスの人も申し込めます。
・デザインが豊富
クリエイティブなデザインが多く、保有するだけで楽しむことができるカードです。
・アプリでの簡単手続きや管理ができる
アプリで簡単に申し込み・管理ができ、不正利用の通知などリアルタイムで状況を確認できます。
・返済方法が選べる
返済はアプリで確認でき、自動引き落としの他にセブン銀行ATMや銀行振込でも好きなタイミングで返済が可能です。
続いて、デメリットについてご紹介します。
デメリット
・ポイント還元がない
一般的なクレジットカードのようにポイント還元がありません。
・付帯保険がない
旅行保険などの付帯保険がありません。
・利用限度額が低い
2025年3月より利用限度額が10万円となり、Apple PayやGoogle Payに対応していないため、スマホ決済を利用できない点が不便です。
・審査が厳しい
審査が厳しいと言われており、審査落ちの可能性があります。
・クラブ数が少ない
提携するクラブ数が少ないため、好きな推しがいない場合、メリットを実感できません。
推し活に繋げるためには、提携先のクラブを選ぶ必要があります。
・キャッシング機能がない
キャッシング機能がないため、緊急時に現金を引き出すことができません。
・返済方法によっては利息が発生する
口座自動引き落としを設定していない場合は、期日までに返済しないと利息が発生する場合があります。
「月1回おまとめ払い」を利用するにはデフォルトの都度返済から設定を変更する必要があるなど、多々注意点があります。
特典に魅力を感じる仕組みであるため、自身の支払い能力を見直しながら利用する必要があると言えそうです。
まとめ
ナッジカードは、推し活を楽しみながら、クレジットカードを便利に利用したい方におすすめです。
ただし、ポイント還元や付帯保険がないことや、支払い方法が複雑であるといったデメリットを踏まえた上で、それが自分にとって本当に必要かどうかを慎重に検討する必要があるでしょう。
ということで、ナッジカードはやばいのか、審査落ちの理由や審査時間は?メリットやデメリットも調査し、ご紹介しました。